実は編入する前は博士課程に進学して音の研究者になるぞ~と考えてました。
・・・ですが諦めました。編入してから学問極めるぞ~という方は是非とも極めてほしいと思います。ですが「研究者ってかっこいいよなぁ~」とかそういうおおざっぱな思いで行くと僕みたいに痛い思いをするので今日はそんな失敗談(?)を共有させてください。
目次
博士課程を志したきっかけ
A.目立ちそうだったから
編入試験の勉強している当時、研究者って僕の中で一つのことを究めてかっこいいイメージがあって、音も好きだし、編入したからには徹底的に研究して音の可能性を広げて他人とは違うことしまくるぞ~って思ってました。
という超薄っぺらなきっかけです、きっかけなんてしょうもないものです。
実験で向いてなさを感じる
ってことで編入してから実験をすることになったのですが、ここは情報科。苦手なプログラミングをすることになりました。
コンパイル通らない、結果はうまく出ない、課題が全然できなくて居残りを課されるし嫌でした。
んである日居残りをしているときにTA(博士課程の方)と話をしました。
僕「・・・実は博士課程に進学しようか悩んでいるんですよね・・・。」
TA「やめた方がいいです」
僕(そんなにきっぱり言うか)
TA「研究って、華やかなイメージがありますけど実際はコード書いてエラー吐かれて書き直して、実験の準備して論文書き直して・・・と地味なことばかりですよ」
僕「そうなんですね、参考になります。」
当時は「若い夢を摘み取るなんて最低だなこのTA」とか思ったのですが、今となっては超理解できる。研究って見えてないところで膨大な努力(先行研究の調査、実験、論文の書き直し等々)をします。某Youtuberが5分の動画を作るのに6時間かかる(うろ覚え)と言ってましたがそんな感じ。
という出来事があって「苦しいプログラミングを毎回やるのはもう嫌だなぁ、けどプログラミングばかりじゃない研究室にいけばまだ望みはあるでしょ~、けど地味な作業ばっかりなのか」と少しだけ研究の向いてなさを感じるのでした。
配属された研究室で無理と悟る
ということで月日は流れ、研究室に配属されました。ですが実際は思い浮かべてたものとは全くかけ離れてたものでした。
毎回「ゼミがゼミをなしてない(1人しかいない何も知らない学生にゼミの進め方任せるって頭おかしいと思うけど)」とゼミで怒られて挙句の果てに「君大学院に行くのやめたら?」と言われました。
「こんなはずじゃなかったのになぁ」とショックを受けているのを思い出します。
この時点で「俺って研究者無理そうだなぁ」と諦めつつ、それでも編入するモチベーションを作ってくれた音の可能性を広げ続けるという夢を捨てきれず、どこかで研究者になれる自分を期待してました。
院に入って諦めが付く
大学院でまた研究室を移ってから博士課程の先輩と交流するようになって、頭の中で思い描いていた博士課程とのギャップが現実的になりました。
結論から言うと博士課程に行ける人は研究が好きで好きで無意識でも研究できる人だと思います。僕は違いました。
僕は論文の内容は頭に入ってこないし、実験はいい結果は出ないし(たまに出るけど)、周りと比べちゃダメとは思っているのですがそれほど夢中になれませんでした。研究の動画、スライドを作ってるときは楽しいのですが、どうも研究そのものには向いていないことが分かっただけでもいいのかなと思います。
修士課程と違って博士課程は結果を残さないと卒業できません(たまに博士課程5年目ってひとがいるのはそういうこと)。結果は到底残せそうにないなぁと思って諦めが付きました。
諦めることってマイナスイメージですけど、その道の先が想像できるようになったというだけでも十分いいことだと思います。ってことで僕は別の道を目指します。
ざっと書いてみましたが筑波大にはAREっていう研究室に配属される前に研究室(別の学類でもOK)に配属できますよ(うまくいけば予算も出る)。という制度があります。その制度を使って研究室に一度配属されてみるのもいいかもしれません。せっかく大学に来たので研究に打ち込んでみてはどうでしょうか。