鰤切手

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学会で発表の流れと体験談

この間とある学会で発表してきました。せっかくだからどうやったら参加できるのか、参加するにはどんなことが必要なのか書こうと思います。

 

 

目次

 

 

 

僕が考える学会に参加する意義

学会になんで参加するのかといいますと

 

・研究成果の発表

・最先端の研究は何をやられているか学べる

・他の研究者との交流

 

が挙げられます、特に最初の発表が主な目的だと思います。研究成果の発表をすると他の研究者、分野の方からコメントを頂けるので非常に参考になります。

うまく伝わらなかったり、あとは「ここいいね!」「ここどういうことなの?」とコメントをもらえるのでそれに対して回答したり、議論をすることで「次はこう発表しよう」「こういう意見もらったから次の研究に役に立てよう」ということをします。

また他の研究者の発表を見に行けるのも学会のいいところ、あらかじめ気になる発表にチェックを入れて、実際に聞きに行って疑問に思ったところはバンバン質問しましょう。また自分の研究に何か生かせられないかな?という視点で見るのもあり。

 

 

発表形式

主に

-口頭発表

-ポスター発表

-デモ発表

の3つあります。順に説明します。

 

-口頭発表

スライドを用意し、それをもとに大勢の前で発表します。座学の先生をイメージしていただければほぼあってます。時間は目安15分以上と長め。

-ポスター発表

あらかじめポスターを準備して、興味を持った人が近づいてきたら発表します。時間はその人が納得するまで(短ければ5分で終わる、長いと10分かかる)。

-デモ発表

これ好き。僕みたいな実物がある研究だと実際に見せられるのでポスター発表に比べてウケがいいです。あとはポスター発表とやることは一緒。(ポスターを用意しない場合もあります。)

 

この3つの形式です、国内学会は日本語でOK(だめなところもある)ですが、国際学会はすべて英語です。

 

 

学会で発表するうえで必要なもの

学会によって異なりますが

・論文

が必要になります、これが書くのが大変。(指導教員によって異なりますが)どの学会に参加するか指導教員と相談して、出す学会を決めたらそれに向けてがんばります。僕は期日10分前まで苦戦します。

そして査読審査を経て(ないところもあります)、これにアクセプトされると見事学会への参加権が与えられます。

 

学会によりけりですがほかに

・ポスター

・発表スライド(必要があれば)

・動画(必要があれば)

等が必要になります。

 

 

学会に参加するまで

僕の場合今年の初めにいつまでに実験をやってその成果をどこで発表するのかということをおおざっぱに決め、それに沿って研究します。

んでその通りに研究を進め、7月ぐらいに論文を投稿したのですが、残念ながらリジェクト(意味:おめぇの席ねぇから!と同義)されてしまったので別の学会に投稿することに、それで査読が通ったので参加する次第になりました。

ちなみに行先は東京、(国際学会なのに・・・)国際学会への参加は二回目ですが前回は名古屋でした。海外行きたかった。

 

余談ですが離れたところに行くときは飛行機の確保だったり、宿泊の予約だったり少し面倒です。ですが学会ついでに旅行もできるので行く価値はあります。

 

 

学会会場についたら

ってことで学会に行ったらまずは受付を済ませます。(道に迷うので早めに出ておくのが吉)

受付を済ませたら自分の興味のある発表を聞きに行きましょう、観光してもいいですが、せっかくの機会なので発表を聞きに行くのもいいかもしれません。

今回は行き先が東京だったので(高速バスで一本という近さ・・・)あまり観光はしませんでした。

 

 

歓迎会

初日にウェルカムリセプション、いわば歓迎会がありました。

歓迎会の会場に学会会場から向かいます。そのときにカナダ人と一緒になって行くまでTOEIC505パワーの英語で何とか話を繋げました。どこから来た?とか何の研究してる?発表はいつ?みたいな話をしました。(よく頑張った自分)

 

今回の行き先は

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HUBです。もっと日本の伝統料理で寿司食い放題みたいなのを想像してました・・・。

 

そのときに一緒に来たカナダ人と同じ席になっていろいろ話してました(あとからドイツ人の教授2人と席が一緒になり、博士課程を推される)

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英語を話す、聞くのに一生懸命で食事の画像がこれしかない。

 

 

いざ発表!

今回はデモ発表だったのでこの日までに機材を送ってください、この時間に準備をしてくださいというものが決められます。

コアタイムというものがあってその時間に発表をします。(他の時間で発表してもOKな場合もあります)

感想を言いますと、英語だったのでとても緊張しました。せっかくいいアドバイスをしていただけるのに聞き取れなかった自分が悔しい。ただ口論勃発みたいな質問は来なくて来てくれた人は基本褒めてくれました。ので怯えずに学会に臨むのがいいと思います。

あとは共同研究を持ち掛けてくれた人がいて少しうれしかったです。

 

 

ちょっとした観光

せっかくなので観光してきました。

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近くに神社があったのでお参りしてきました。ついでにおみくじを引くと

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小吉でした。何とも言えない。「お天道さまが見ている」、肝に銘じます。他にも

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こんな感じでおいしい昼飯を頂きました。

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(3日目から昼飯が用意されてたのを忘れてて後悔している図)

 

 

懇親会

懇親会も学会の会場から直接向かいます。そのときに歓迎会で一緒になったドイツ人の教授と一緒に向かいました。空手を習っていて日本に来たら空手寺に行ってみたかったそうです。あとはドイツ語で東京の綴りがTOKIOだったのがちょっとツボってる。

 

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行き先は北海道料理屋さん(なんでだよ)でドイツ人に料理の説明をしながら話してました。翌日Facebookを交換しました。

 

 

 

学会に行ってよかったこと

僕なりの感想を述べます。

 

-旅行ができる

(学会によりけりですが)学会側も旅行を奨励していて、学会の案内と一緒に観光案内が入ってたりします。自治体から補助金が出るんだとか。

学会に行くモチベーションが旅行するためだ!なんて人もいますので全然悪いことではないと思います。

 

-英語が上達する(気になれる)

国際学会だとALL ENGLISHです。日本人がいるときは日本語で話したりもしますがほぼ英語。それを何日もやってると「あれ、今の話ってIt is too ~ to ~.構文じゃない?」と少しずつ聞き取れた気になれます。うまくいけば懇親会など、ほかの研究者との交流の場で一緒の席になった人と顔本を交換したりできます。

 

-他の方から意見をもらえる

自分の中ではうまく発表できた!と思っても意外とそうでないところがあります。実験方法なぜこうなの?こうすれば?みたいな意見をじゃんじゃんもらえるので後で反映できます。

余談ですが外国の人めっちゃ褒めてくれます。これマジ。

 

-他の研究者の発表が見れる

「え、これこういうところに使うの?」みたいに予想外の使い方をしている研究に会えたりします。そういうのを見るのが好きな人には学会参加がお勧めです。

 

ほか、聞かれそうなところを書きます。

 

Q.渡航費は出る?

A.研究室によります(うちの研究室は出るときと出ないときがある)。学会の開催地が海外だと、大学の支援があったりするのでそれに申し込めと言われたりする。

 

Q.学会に出てよいことってほかにある?

A.業績になるので頑張ると奨学金の免除の対象になるらしいです。あとは修論が書き直すだけになるので楽になる。

 

 

ざっとまとめてみました。学会発表ってどんなことするんだろうと思っている方の助けになれば幸いです。